〜曳山まにあ・おじゃがの独り言〜 その8
曳山の色
曳山の色の話の出たけんが今日は色の話ば少しします。
皆さん曳山は漆で塗ってあるとはご存知かと思いよります。
色は何でちゃたいがいそうばってんが日光に当てると色の褪せてくるとです。
だいたい曳山は約25年前後で塗り替えの回ってきよります。
そいやっけん塗り替えばする時はかなり色の褪せとる状態になっとるとです。
更に漆の塗り師達は10年後位の色褪せた状態ば狙って濃ゆ目に塗るとです。
ばってんが漆はプロのやってん中々思うごたる色の出らんとです。
そいけんが神田中村さんの言うごて珠取獅子の色は
青→朱→若草→濃緑
て、変わって行きよるばってんが
朱は別として他の3色は同じ色で塗ったつもりだったとです。
昭和40年代の米屋町のヤマの色ば覚えとらす人のおらすやろうか?
酒呑童子の顔は栗の渋皮色ばしとったとやけどあれは塗り師の失敗やったっち話です。
そうそう、珠取獅子のごたる丸々全部ば別ん色にするとは珍しかことばってんが
細部は塗り替えの時に別ん色になることのあるとです。
オイは子供の時に『上杉謙信の耳の色の違う!』て言うて騒ぎよりました。
塗り替えの終わった曳山の色の違うところば探すとも面白かとです。
私の祖父、曽祖父は曳山の漆塗りをしたことがあるそうです。
曳山展示場の展示物にも曽祖父の名前が刻まれています。
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