〜曳山まにあ・おじゃがの独り言〜 その19
宵ヤマ
唐津くんちば知らん人にその良さば伝えるとにお旅所の曳き入れ・曳き出しと
共に人気ば二分する宵ヤマ、皆さんもきっと色んな人に説明してきた事でしょう。
その甲斐あってか最近は溢れるほど人の多なった宵ヤマ、ばってんが今ん宵ヤマの
形になったとはそげん昔の話じゃなかとです。
以前の宵ヤマは曳山の全部揃う事はまず無かったとです。
何故なら各町内バラバラに出発しよったけんです。
時間もま〜だ遅ぉ深夜辺りに出発しよったとです。
深夜、眠れず興奮して起きとる子供、一杯引っ掛けてコタツに寝転がるオヤッサン、
カァちゃんな姑さんとくんちん料理に大忙し・・・
遠くから幽玄の世界に誘うごたる囃子の聞こえてきてオヤッサンに訪ねる子供。
『いま、ドコんヤマの来よると〜?』
ああ・・・あいは、○○町たい。
『ほんなごて!?ちょっと見てくっけん!!』
・・・・・・・・
『ほんなごて○○町やった!!!』
そいけんがそげん言うたやろが!?そしたらオイどんもそろそろ集合ばいね・・・
その後、全台揃ってかい今んコースから江川町ま抜いた順路で宵ヤマばしてから
今、皆さんの知っとる宵ヤマに変遷していったとです。
私は年齢的に今の宵ヤマしか知りませんが出来る事なら昔の宵ヤマを
体験してみたいものです。
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